- 国試対策
- 基礎力養成
- 利用期限日 : 2026.03.31
- 申込期限日 : 2025.03.31
- 価格:¥3,980(税込)
- 送料 ¥0(税込)
400問を重要度別に分類。重要な問題だけ効率的に集中特訓できる
400問を順番に解いていくより、効率良い進め方があるのではないか?そんな考えのもと、設計されたのが本講座です。 本講座では、400問を重要な順に4つのグループに分類し、重要な問題ほど解説を厚く、典型問題はあえて動画を付けない解説を展開しています。 これにより「重要な問題から解く」「重要な問題ほど時間をかけて解く」という、学習効率を最大化させるアプローチを行うことができます。
● 黄タグ問題:取りこぼしを防ぎたい問題 89問
● 黒タグ問題:得点できなくても仕方ない問題 26問
● 緑タグ問題:典型的な問題 228問 ※関連資料PDF付き
本講座では、赤タグ・黄タグ・黒タグ問題を解説動画で取り上げています。
近年の国家試験は、臨床現場で使う知識やスキルを重視する「臨床重視」の傾向にあります。
本講座では現役臨床医が、設問の題意から臨床現場で使う知識を重点的に解説します。
臨床現場や次の国試で活かせる、「次に活きる」知識をぜひ本講座でインプットしていきましょう。
- ✓ 実習や部活動で勉強に使える時間が限られている方
- ✓ 効率よく時間を使って勉強を進めたい方
- ✓ 最新の出題テーマを重点的に学んでおきたい方
皆さまの学習の進捗や本講座の利用目的に応じて、様々な使い方をしていただける講座です。
- ●ある程度勉強が進んでいて、最新国試のトピックスだけ知りたい方
→赤タグ問題を動画で視聴 - ●最新国試で正答率がいまいちだった問題だけ、効率よく勉強したい方
→赤タグ+黄タグ問題を動画で視聴 - ●全問しっかり勉強したい方
→赤タグ+黄タグ+黒タグ問題を動画で視聴、緑タグ問題の関連過去問を演習
新しい傾向の問題で、次の国試の合否を分ける問題です。
新しいテーマについての解説に加え、新出テーマを先輩方がどのように解いたのか「解けた人の思考プロセス」を解説していきます。
本問は,118F67~69の連問の一部です。
80歳の男性。発熱と排尿困難を主訴に来院した。
現病歴:3日前から排尿困難を自覚していた。本日から悪寒戦慄を伴う発熱が出現したため救急外来を受診した。
既往歴:高血圧症,糖尿病,脂質異常症,うつ病および蕁麻疹に対してアンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬,DPP-4阻害薬,スタチン,三環系抗うつ薬およびヒスタミンH1受容体拮抗薬を内服している。
生活歴:65歳までは会社員で,現在は無職である。一人暮らし。喫煙は70歳まで10本/日を50年間,飲酒は機会飲酒。ネコを飼育している。
家族歴:父が脳梗塞,母が糖尿病。
現 症:意識は清明。身長170cm,体重72kg。体温38.8℃。脈拍112/分,整。血圧136/60 mmHg。呼吸数26/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。
甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腹部が膨隆しているが,圧痛を認めない。肝・脾は触知しない。左の肋骨脊柱角に叩打痛を認める。直腸指診で4cm大の前立腺を触知し,圧痛を認めない。
検査所見:尿所見:蛋白1+,糖1+,潜血(-),沈渣に赤血球1~4/HPF,白血球100以上/HPFを認める。血液所見:赤血球461万,Hb 14.9g/dL,Ht 44%,
白血球14,300(桿状核好中球2%,分葉核好中球90%,好酸球1%,好塩基球1%,単球3%,リンパ球3%),血小板12万,PT-INR 1.18(基準0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.6g/dL,アルブミン3.9g/dL,総ビリルビン1.5mg/dL,直接ビリルビン0.4mg/dL,
AST 13U/L,ALT 15U/L,LD 219U/L(基準124~222),ALP 79U/L(基準38~113),γ-GT 30U/L(基準13~64),CK 76U/L(基準59~248),尿素窒素26mg/dL,クレアチニン1.3mg/dL,尿酸4.7mg/dL,血糖120mg/dL,HbA1c 7.0%(基準4.9~6.0),
総コレステロール197mg/dL,トリグリセリド226mg/dL,HDLコレステロール69mg/dL,LDLコレステロール83mg/dL,Na 138mEq/L,K 4.5mEq/L,Cl 105mEq/L。CRP 14mg/dL。胸部エックス線写真で心胸郭比51%,両側肺野に浸潤影を認めない。
腹部超音波検査で膀胱内に大量の尿が貯留している所見を認めるが水腎症は認めない。
118F68
尿道カテーテルを留置し,血液培養2セットと尿培養を採取したのちに入院した。入院後からセフトリアキソンの投与を開始した。入院翌日に血液培養は2セットとも陽性になり,Escherichia coliと同定された。
薬剤感受性試験の結果を表1に示す。尿培養からの検出菌および薬剤感受性試験の結果は血液培養と同じであった。現時点での血清クレアチニンは1.0mg/dLであり,体重は入院時から変化していない。
セフトリアキソンの投与を中止し抗菌薬を変更することになった。Cockcroft-Gaultの計算式と表2に腎機能に応じた抗菌薬推奨投与方法を示す。
Cockcroft-Gaultの計算式
男性:クレアチニンクリアランス={(140-年齢)×体重(kg)}/{72×血清クレアチニン値(mg/dL)}
表2のうち,セフトリアキソンからの抗菌薬変更に際し,最も適切な投与方法はどれか。
- a A
- b B
- c C
- d D
- e E
- f F
- g G
- h H
- i I
118F69
入院4日目も発熱が持続している。意識は清明。発熱とともに脈拍の増加がみられるが,血圧と呼吸数は安定している。左肋骨脊柱角の叩打痛が残っている。皮疹や粘膜の異常は認めない。尿道カテーテルからの尿の流出は良好である。
この時点で追加すべき検査はどれか。2つ選べ。
- a 血液培養
- b 前立腺生検
- c 血中コルチゾール
- d 腹部・骨盤部造影CT
- e 抗菌薬を用いたリンパ球刺激試験
解説動画はこちら▼
典型的ではあるものの、正答率がなかなか95%を超えてこない問題を選んでいます。受験生にとって間違えやすいポイントが存在する、118国試の合否を分けた問題と言えるでしょう。 正しい選択肢を選ぶポイントはもちろん、間違った選択肢を選ばないための周辺知識やテクニックを解説していきます。
118D25
63歳の男性。呼吸困難を主訴に救急車で搬入された。3日前から労作時の息苦しさを自覚していた。
本日,帰宅後から徐々に息苦しさが出現し我慢できなくなり救急車を要請した。
50歳時から高血圧症を指摘されていたが医療機関を受診していなかった。
喫煙は20本/日を43年間。飲酒は機会飲酒。意識は清明。顔貌は苦悶様。
身長170cm,体重85kg。体温36.8℃。心拍数122/分,整。血圧190/116 mmHg,左右差なし。
呼吸数26/分。SpO2 92%(リザーバー付マスク10L/分 酸素投与下)。頸静脈怒張を認める。
心音はⅣ音を聴取する。呼吸音は両側全肺野でcoarse cracklesを聴取する。下腿浮腫を認めない。
血液所見:赤血球445万,Hb 13.7g/dL,Ht 41%,白血球8,100,血小板22万。
血液生化学所見:総蛋白6.9g/dL,AST 31U/L,ALT 30U/L,LD 164U/L(基準124~222),
CK 110U/L(基準59~248),尿素窒素21mg/dL,クレアチニン1.1mg/dL,eGFR 60mL/分/1.73m2,
尿酸8.2mg/dL,血糖104mg/dL,Na 132mEq/L,K 3.9mEq/L,Cl 110mEq/L,
脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉1,820pg/mL(基準18.4以下)。CRP 0.3mg/dL。
心筋トロポニンT迅速検査陰性。心エコー検査では心収縮能は正常で弁膜症を認めない。
12誘導心電図(A)と胸部エックス線写真(B)を示す。
診断はどれか。
- a 心膜炎
- b 拡張型心筋症
- c 高血圧緊張症
- d 不安定狭心症
- e 閉塞性肥大型心筋症
118国試以前の過去問を演習していくことで、十分対策可能な正答率の高い典型問題です。
効率良く勉強を進めていただくために、あえて動画による解説は行いません。緑タグ問題に対応する過去問リストを使って、素早く出題テーマを復習していきましょう。
問題が難しく、自力で解けなくても気にしなくてよい問題を扱っています。
受験生目線で難しかったポイントとともに、「ここまで考えられたらOK」という思考の合格ラインや、学びになるポイントを解説していきます。
118C39
13歳の女子。全身倦怠感と階段昇降時の息切れとを主訴に来院した。1年前に初経が発来し,月経周期は不規則であった。
2か月前から月経が持続している。身長155cm,体重48kg。体温36.5℃。脈拍100/分,整。血圧98/56mmHg。
眼瞼結膜は貧血様である。胸部の聴診で胸骨左縁にLevine 2/6の収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。
腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球407万,Hb 6.1g/dL,Ht 24%,白血球7,100,血小板42万。
血液生化学所見:総蛋白7.1g/dL,アルブミン4.4g/dL,総ビリルビン0.5mg/dL,AST 14U/L,LD 152U/L(基準145~270),
尿素窒素13mg/dL,クレアチニン0.49mg/dL,Fe 7μg/dL,総鉄結合能487μg/dL(基準290~390),フェリチン3ng/mL(基準20~120)。
診断後に鉄剤投与を開始した。
治療に反応して,最初に増加するのはどれか。
- a 血清鉄値
- b 網赤血球数
- c ヘモグロビン値
- d 血清フェリチン値
- e トランスフェリン飽和度
駒井 翼(こまい つばさ)先生
循環器内科医として救急の最前線で診療してきた経験を活かし、医学生・看護学生への教育現場においても活躍。 臨床現場の目線を大事にしながら、医学生にわかりやすくかみ砕いた解説を展開していきます。
どこから手を付けるべきか、国試問題をどのように考えれば良いのかが明確で分かりやすかく、自分の勉強スタイルや目的に合わせた使い方が出来て勉強がしやすかったです。
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