問題番号 : 99H14

53歳の男性。3日前から背部に放散する心窩部痛があり来院した。30年間ほぼ毎日,日本酒4合程度の飲酒歴がある。3か月前から軟便があり,4kgの体重減少がある。身長165cm,体重56kg。上腹部に圧痛を認める。血液所見:赤血球472万,Hb 12.5g/dL,白血球8,300,血小板26万。血清生化学所見:総タンパク5.9g/dL,アルブミン2.8g/dL,尿素窒素22mg/dL,総ビリルビン1.0mg/dL,AST 68U/L,ALT 55U/L,ALP 330U/L(基準260以下),γ-GTP 130U/L(基準8~50),アミラーゼ411U/L(基準37~160)。腹部造影CTを示す。
この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ

正解
d, e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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