問題番号 : 99H12

68歳の女性。朝食摂取後から次第に増強する上腹部痛が出現し,夕方には発熱と軽度の意識混濁が出現したため,救急車で搬入された。胆嚢結石と胃潰瘍で近医に通院している。来院時,血圧86/50mmHg。軽度の意識障害を認める。皮膚は温かい。肝濁音界はあるが,右肋骨弓下に圧痛と抵抗を認める。血液所見:赤血球460万,Hb 14.4g/dL,白血球15000,血小板5万。血清生化学所見:総ビリルビン6.5mg/dL,直接ビリルビン4.0mg/dL。AST 140単位,ALT 130単位,ALP 972単位(基準260以下),アミラーゼ1200単位(基準37~160)。
最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
急性腹症の診断と鑑別が問われている。
①上腹部痛→腹部の

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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