問題番号 : 99G1

34歳の初妊婦。妊娠34週の妊婦健康診査のため来院した。現在までの妊娠経過に異常を認めない。身長160cm,体重65kg(非妊時55kg)。血圧120/84mmHg。子宮底長30cm。下肢に軽度の浮腫を認める。尿所見:タンパク(-),糖(-)。超音波検査所見:羊水量正常,第1骨盤位,胎児推定体重2,300g。超音波検査が終了するころに,患者は次第に息苦しさと嘔気とを訴えるようになった。
まず行うのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

選択肢考察
○a 左側臥位
 仰臥位低血圧症候群と考えられるため

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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