問題番号 : 99F45

68歳の女性。1週前に人工股関節全置換術を受け,入院している。手術後の経過は良好であったが,昨日から左下肢の腫脹と鼠径部の痛みとを自覚している。血液所見:赤血球420万,Hb 12.4g/dL,白血球9,600,血小板12万,血清FDP 16μg/mL(基準10以下),Dダイマー8.4μg/mL(基準1.0以下)。血清生化学所見:AST 32U/L,ALT 20U/L,CK 35U/L(基準10~40)。CRP 12.4mg/dL。
適切な処置はどれか。

正解
c
国試正答率
90%

Assessment
人工股関節全置換術後,左下肢の腫脹,鼠径部の疼痛,Dダイ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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