問題番号 : 99F20

65歳の男性。2週前から徐々に全身倦怠感と四肢脱力とが出現し,起立が困難になったので来院した。1か月前から心不全による両下肢の浮腫に対してループ利尿薬が処方され,毎日服用していた。意識は清明で,四肢近位筋優位の筋力低下を認めるが,感覚と深部(腱)反射とは正常である。甲状腺機能検査に異常を認めない。
異常が予測されるのはどれか。2つ選べ

正解
b, e
国試正答率
30%

Assessment
・65歳の男性
・2週前から全身倦怠感と四肢脱力,起立困

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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