62歳の男性。2年ほど前から歩行時のふらつき,ろれつの回りにくさ及び排尿困難がみられ,徐々に増悪するため来院した。意識は清明。身長158cm,体重67kg。体温36.0℃。呼吸数16/分。脈拍84/分,整。血圧130/72mmHg。胸部にラ音を聴取しない。腹部は平坦で,肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。知能は正常である。言語は不明瞭で,頸部・四肢に筋強剛を認める。四肢の協調運動と歩行とに小脳性運動失調を認める。四肢筋力と表在・深部感覚とは正常である。頭部単純MRIのT2強調像を示す。
この疾患の症候としてまれなのはどれか。