問題番号 : 99A35

65歳の男性。感冒症状のため近医を受診したところ,タンパク尿を指摘され精査のため来院した。尿所見:タンパク3+,糖(-),潜血2+,沈渣に赤血球10~20/1視野,白血球3~5/1視野。血液所見:赤血球400万,Hb 13.0g/dL,Ht 39%。血清生化学所見:空腹時血糖90mg/dL,総タンパク6.4g/dL,アルブミン4.0g/dL,尿素窒素32mg/dL,クレアチニン4.0mg/dL,尿酸8.0mg/dL,総コレステロール200mg/dL。腹部超音波検査で腎臓の萎縮を認めない。腎生検の光顕PAS染色標本を別に示す。
最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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