問題番号 : 99A25

生後7日の新生児。嘔吐を主訴に来院した。在胎40週,3,800gで出生。胎便排泄は順調で母乳の飲みも良好であった。8時間前からミルクを嘔吐するようになり,吐物に胆汁が混じるようになった。2時間前から次第に腹部が膨満し,30分前からあえぐような呼吸になっている。体温37.2℃。呼吸数50/分。心拍数132/分,整。顔色は不良。腹部は膨満し,上腹部を触れると嫌がって顔をしかめる。
 最も考えられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
腸回転異常症に馴染みのある学生は少数派であるため,この問

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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