問題番号 : 99A5

25歳の女性。突発する動悸,めまいおよび呼吸困難を主訴に来院した。症状は1か月前の運転中に起こり,その後同様の症状をたびたび経験するようになった。同時に「このまま死んでしまうかもしれない」という恐怖感に襲われるという。尿,血液および血清生化学所見に異常を認めない。心電図,胸部エックス線写真,頭部MRIおよび脳波に異常を認めない。
この疾患でよくみられるのはどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
90%

診断:パニック障害

選択肢考察
突然の不安発作か

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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