問題番号 : 98I46

55歳の男性。右側頸部腫瘤と血性鼻漏とを訴えて来院した。2か月前から耳閉塞感と軽度難聴とを自覚している。最近,耳の中で液体が動くような音がすると言う。同じころから頸部腫瘤が出現し増大傾向に気付いている。1週前から血性鼻漏が持続している。頸部腫瘤は径3cm,弾力性で硬く,表面は凹凸不整である。抗EBウイルス抗体価は高値である。生検組織H–E染色標本を別に示す。
この患者に勧める治療法はどれか。

正解
d
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。
・大小不同の核をもち,異型性の強い細胞が多数存在する。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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