問題番号 : 98I11

11か月の乳児。嘔吐,下痢および傾眠状態を主訴に来院した。3日前から発熱と下痢とが出現した。昨日から白っぽい下痢便が頻回になり,嘔吐を伴うようになった。今朝からお茶を少量飲んでも嘔吐し,うとうとして元気がなくなった。1週前の体重は9.4kgであった。来院時,体重8.4kg。体温37.6℃。傾眠状態で大泉門は軽度に陥凹し,眼球も落ち込んでいる。皮膚緊満度は中等度に低下し,腹壁緊張も低下している。
最初の24時間の適切な輸液量はどれか。

正解
c
国試正答率
30%

Assessment
うとうとしてツルゴールが低下しており,低張性・等張性脱水

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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