問題番号 : 98F49

本問は,98F49~50の連問の一部です。

53歳の女性。発汗,不眠および動悸を主訴に来院した。
現病歴:1年前から時々顔面のほてりを覚え,運動もしていないのに突然汗が出るようになった。6か月前から,夜なかなか寝つけなくなり,動悸もするようになった。
既往歴:特記すべきことはない。閉経52歳。
現 症:意識は清明。身長157 cm,体重62 kg。体温36.4℃。脈拍76/分,整。血圧132/78 mmHg。心雑音はない。腹部は平坦で,肝・脾を触知せず,圧痛と抵抗とを認めない。下肢の浮腫は認めない。
検査所見:尿所見:蛋白1+,糖(-)。血液所見:赤血球410万,Hb 12.4 g/dL,Ht 36%,白血球5,300,血小板37万。血清生化学所見:空腹時血糖96 mg/dL,総蛋白6.2 g/dL,クレアチニン0.8 mg/dL,AST 28 IU/L,ALT 34 IU/L。

最も考えられる病態はどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
閉経後に血管運動神経症状(ほてり,発汗,動悸)と精神症状

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る