問題番号 : 98F46

本問は,98F45~46の連問の一部です。

47歳の女性。乳房の腫瘤に気付いたので来院した。
現病歴:昨日,入浴後に右乳房に腫瘤を触知した。
既往歴:特記すべきことはない。
現 症:意識は清明。身長155cm,体重53kg。体温36.7℃。脈拍72/分,整。血圧120/70mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部に血管雑音はない。心雑音はない。右乳房上外側に辺縁が不整な2cm大の腫瘤を触知する。乳癌の可能性を示唆したところ,顔面蒼白になり意識消失し,崩れ落ちるように前に倒れた。呼びかけに反応しない。
まもなく意識が回復した。脈拍80/分,整。血圧138/80mmHg。外傷はなく,神経学的にも異常は認めない。
意識消失のエピソードに対して,次にすべきことはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

選択肢考察
強い精神的打撃を受けた後に失神がみられている。
○a 経過観

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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