問題番号 : 98F39

本問は,98F39~40の連問の一部です。

8か月の乳児。顔色不良を主訴として来院した。
現病歴:15時間前に発熱と不機嫌とに母親が気付いた。その後患児は入眠したがすぐ覚醒した。1時間前に顔色不良と元気がないこととが認められた。
既往歴:BCGは接種済み。1か月前に突発性発疹に罹患している。
現 症:体重8,410 g。体温38.2℃。呼吸数60/分。脈拍160/分,整。顔色は不良で,顔貌は無欲様である。周囲に対する関心が乏しい。背臥位で頭部を持ち上げ前屈させると抵抗があり,同時に股関節と膝関節とが屈曲する。
検査所見:血液所見:赤血球394万,Hb 10.7 g/dL,白血球14,500(後骨髄球2%,好中球56%,単球7%,リンパ球35%),血小板10万。CRP 11 mg/dL。
この患児の診断に重要なのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
①乳児で発熱,不機嫌,顔色不良,元気がない。咳,鼻汁,嘔

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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