問題番号 : 98F33

本問は,98F33~34の連問の一部です。

62歳の女性。意識障害のため家族とともに来院した。
現 病 歴:このところ忙しく便秘気味であった。昨夕から食事中に箸を落としたり,しばらくボーッとするなど,少し様子がおかしいことに家族が気付いた。
既 往 歴:30歳時分娩の際に大量出血をきたし輸血を受けた。病院に行くのが嫌いなため,その後血液検査を受けたことがない。
現  症:意識はやや低下している。身長157cm,体重56kg。体温35.8℃。脈拍80/分,整。血圧146/82mmHg。眼球結膜に軽度の黄染を認める。胸部にくも状血管腫を認める。腹部は平坦,軟で,心窩部に肝を8cm触知する。脾は触知しないが,脾濁音界は拡大している。下肢に浮腫は認めない。
この患者の血中で低下しているのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
32年前に輸血歴があり,黄疸,くも状血管腫,肝腫大など,

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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