問題番号 : 98F31

本問は,98F31~32の連問の一部です。

28 歳の女性。全身倦怠と食欲不振のため来院した。診察と即日検査の結果,著明な肝障害があり,医師は入院治療が必要であると判断した。その時の会話を以下に示す。
医師「検査結果も踏まえて説明しますと,肝臓の機能が大変悪くなっているので,入院した上で安静にして治療しなくてはいけません」
患者「ええっ,入院? 私入院はしたくありません。絶対に」
医師「どうしてですか」
患者「どうしてもだめなんです」
医師「分かりました。あなたが入院したくないと思っていることは分かりました。では,どうして入院したくないのかを教えてくださいませんか」
患者「入院できないんですよ。母が家で一人になってしまいますから。母は自分では何もできないのです。うつ病なんです。自殺するかもしれないし,とにかく一人で家に置いておけないのです」
医師「なるほど,お母さんのことをとても心配していらっしゃるのですね
患者「そうです」(少し涙ぐむ)
医師「分かりました。入院できない理由がよく分かりました。それでは,こうしたらいかがで
しょう」
(以下略)
この面接のときの患者と医師との会話風景写真を示す。
最も適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。
医師は男性,患者は女性で,5つの座り方が提示されている

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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