問題番号 : 98F21

32歳の男性。突然の吐血のため救急車で来院した。1年前から胃潰瘍と診断され内服薬を服用していたが,症状がないので10日前から自己判断で中止していた。意識は清明。脈拍104/分,整。血圧110/72 mmHg。尿所見:蛋白(-),糖(-)。血液所見:赤血球378万,Hb 10.8 g/dL,Ht 32%,白血球6,200,血小板32万。血清生化学所見:総蛋白6.5 g/dL,アルブミン4.2 g/dL,尿素窒素25 mg/dL,クレアチニン0.9 mg/dL,AST 32 IU/L,ALT 28 IU/L,ALP 230 IU/L(基準260以下),Na 138 mEq/L,K 4.2 mEq/L,Cl 102 mEq/L。
最も有用な検査はどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
最も考えられるのは治療中止に伴う胃潰瘍の再燃である。血算

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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