問題番号 : 98D55

24歳の女性。独語と興奮とが激しいために家族とともに救急車で来院した。既往歴と家族歴とに特記することはない。大学卒業後商社に就職,未婚。1週前に咽頭痛,咳および発熱のために感冒薬の投与を受けたが,その後も咽頭痛が続いた。今朝37.5℃ の発熱があり頭痛を訴えた。昼ころから多弁になり意味不明の言動が多くなり,興奮も強くなった。来院時,急性錯乱状態で,話しかけても全く意思疎通ができない。運動麻痺はなく深部反射に異常を認めない。
対応としてまず行うのはどれか。3つ選べ

正解
a, d, e
国試正答率
90%

Assessment
①頭痛,発熱
②精神症状:多弁,意味不明の言動,興奮

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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