問題番号 : 98D54

9歳の女児。発熱と皮疹とを主訴に来院した。5日前から高熱があり近医で抗菌薬を投与されたが解熱せず,2日前から皮疹も出現してきた。皮疹は発熱時に増強する。体温40.2℃。脈拍120/分,整。両側頸部に径15mmのリンパ節数個ずつ触知する。心雑音はない。肝を右肋骨弓下に3cm,脾を左肋骨弓下に2cm触知する。関節腫脹は認めない。尿所見:タンパク(-),糖(-),潜血(-)。血液所見:赤沈110mm/1時間,赤血球310万,Hb 9.5g/dL,Ht 29%,白血球21,200(桿状核好中球9%,分葉核好中球59%,好酸球3%,単球3%,リンパ球26%),血小板52万。免疫学所見:CRP 20.5mg/dL,ASO 500単位(基準250以下),リウマトイド因子陰性,抗核抗体陰性。咽頭培養は常在菌のみ,血液培養は陰性。入院から治療までの3日間の体温表を示す。
この疾患に特徴的な皮疹はどれか。

正解
e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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