問題番号 : 98D47

44歳の男性。両手が不自由になったことを主訴に来院した。10年前から徐々に両手に力が入らなくなり,2,3年前から両手の筋肉がやせてきた。熱い風呂の湯加減を手でみようとするときや,誤って火のついた煙草を手に落としたときなど,手に火傷を負ったことがこれまで何回かあった。意識は清明,認知症はない。両上肢遠位部の筋萎縮と筋力低下,両上肢の深部反射消失,両下肢の深部反射亢進および両側のBabinski徴候陽性を認める。痛覚と温度覚とが著しく鈍麻している部位(A)を別に示す。視力・聴力障害,構音・嚥下障害,排尿障害および触覚・深部感覚の鈍麻を認めない。頸部MRIのT2強調正中矢状断像(B)と横断像(C)とを示す。
最も考えられるのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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