問題番号 : 98D40

24歳の女性。下腹部痛と腹部膨隆とを主訴に来院した。未婚,未経妊。12歳初経。月経周期28日型,整。1か月前から下腹部に鈍痛を感じていたが,2週前から下腹部全体が膨隆し,3日前から37.8℃ の発熱が持続している。来院時,臍を頂点とする硬い腫瘤を触れる。尿中hCG検査陰性。血液検査と血清生化学検査とに異常を認めない。腫瘍マーカー:α-フェトプロテイン〈AFP〉28,000ng/mL(基準20以下),CEA 2.0ng/mL(基準5以下),CA19-9 28U/m(基準37以下),CA125 82U/mL(基準35以下)。腹部超音波検査で腫瘤はほとんど充実性である。骨盤部MRIのT2強調像を示す。
まず行うべき治療はどれか。

正解
d
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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