問題番号 : 98D36

6歳の男児。血尿を指摘され来院した。2週前から腹痛と膝関節痛とがみられ,3日後から下腿に皮疹が出現したため近医で治療を受けていた。昨日顕微鏡的血尿を指摘され紹介された。血圧98/46mmHg。腹痛と関節痛とは訴えない。下腿に皮疹を認める。尿所見:タンパク(-),糖(-),沈渣に赤血球30~40/1視野,白血球0~1/1視野。血液所見:赤血球430万,白血球9,600,血小板28万。出血時間2分30秒(基準対照3分以下),プロトロンビン時間〈PT〉11.0秒(基準対照11.3),APTT 31.6秒(基準対照32.2)。血清生化学所見:総タンパク7.2g/dL,アルブミン3.7g/dL,尿素窒素13mg/dL,クレアチニン0.6mg/dL,総コレステロール160mg/dL。免疫学的所見:ASO 333単位(基準250以下)。抗核抗体陰性。CH50 32U/mL(基準25~35)。来院時の下腿の写真を別に示す。
この腎疾患について正しいのはどれか。

正解
a
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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