問題番号 : 98D29

58歳の男性。腹痛と発熱とを主訴に来院した。夕食後2時間で突然に腹痛があり嘔吐した。その後38℃ の発熱があった。腹部は平坦であるが,右季肋部に圧痛を認める。肝・脾は触知しない。血液所見:赤血球415万,白血球12,700,血小板23万。血清生化学所見:総タンパク7.2g/dL,アルブミン4.1g/dL,総ビリルビン1.3mg/dL,AST 38U/L,ALT 48U/L,ALP 326U/L(基準260以下),γ-GTP 86U/L(基準8~50)。腹部超音波写真を示す。
考えられるのはどれか。2つ選べ

正解
b, e
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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