46歳の男性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。2か月前から労作時息切れと咳嗽とが出現していた。3週間の海外出張にでかけ,帰国後すぐに発熱し,39℃ 台の発熱が3日間持続した。次第に咳嗽と呼吸困難とが増強した。10年以上頻回に海外出張に行っている。意識は清明。呼吸数30/分。脈拍112/分,整。血圧128/74mmHg。胸部聴診で異常を認めない。血液所見:赤血球460万,Hb 15.6g/dL,Ht 50%,白血球3,500。血清生化学所見:AST 36U/L,ALT 32U/L。CRP 8.6mg/dL,β-Dグルカン360pg/mL(基準20以下)。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.44,PaO2 60Torr,PaCO2 36Torr。入院時の胸部エックス線写真(A)と治療前の喀痰塗抹Grocott染色標本(B)とを別に示す。
考えられる病原体はどれか。