問題番号 : 98A51

62歳の男性。下肢の浮腫と視力低下とを主訴に来院した。50歳ころ,口渇,多飲および体重減少が認められたが放置していた。身長170cm,体重72kg。血圧174/92mmHg。眼底に多数の点状出血,しみ状出血および軟性白斑があり,白内障も認める。両下肢に浮腫があり,アキレス腱反射は消失している。尿所見:タンパク3+,糖1+。血清生化学所見:空腹時血糖172mg/dL,総タンパク5.8g/dL,アルブミン2.8g/dL,尿素窒素34mg/dL,クレアチニン1.4mg/dL,Na 140mEq/L,K 4.2mEq/L,Cl 102mEq/L。
この患者の治療で適切なのはどれか。2つ選べ

正解
a, b
国試正答率
90%

Assessment
・62歳の男性
・主訴:下肢の浮腫,視力低下
・現病歴:

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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