問題番号 : 98A33

32歳の女性。3日前から続く高熱と咽頭痛とを主訴に来院した。甲状腺機能亢進症のため,1か月前から抗甲状腺薬を服用している。体温38.9℃,脈拍120/分,整。血圧120/80mmHg。咽頭と口蓋扁桃とに偽膜を認める。胸部打聴診で異常所見はない。腹部は平坦で肝・脾は触知しない。血液所見:赤血球450万,Hb 14.0g/dL,Ht 42%,白血球1,200(桿状核好中球2%,分葉核好中球2%,単球9%,リンパ球87%),血小板22万。血清生化学所見:AST 35U/L,ALT 30U/L,LDH 220U/L(基準176~353)。
まず投与するのはどれか。2つ選べ

正解
a, e
国試正答率
30%

Assessment
・32歳の女性
・甲状腺機能亢進症と診断,1か月前から抗

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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