問題番号 : 98A31

56歳の男性。突然の下腹部痛を主訴に来院した。3年前に結腸癌のため右半結腸切除術を受け外来で経過観察されていた。今朝突然に下腹部痛が出現し,2回嘔吐した。顔面は苦悶様で下腹部全体に圧痛を認める。尿所見:タンパク(-),糖(-)。血液所見:赤血球320万,Hb 11.0g/dL,Ht 31%,白血球16,000,血小板15万。腹部エックス線単純写真立位像(A)と緊急開腹時の腹部写真(B)とを別に示す。
この患者の病態はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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