問題番号 : 98A25

生後26日の新生児。7日前から哺乳後に嘔吐があり,次第に噴水状となったので来院した。食欲は良好で,下痢はなく,排便は5日前からない。右上腹部にオリーブ大の弾性硬の腫瘤を触れる。皮膚は乾燥し,緊張は低下している。血清生化学所見:Na 134mEq/L,K 3.1mEq/L,Cl 87mEq/L。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.56,PaCO2 45Torr,HCO3 33mEq/L,BE+7.4mEq/L。
この患児の輸液組成に含めないのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
新生児の噴水状の嘔吐と腹部の腫瘤より,肥厚性幽門狭窄症を

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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