62歳の男性。昨夜突然強い背部痛が出現し,近医で鎮痛薬を投与されたが改善しないため救急車で来院した。強い背部痛を訴え顔貌は苦悶様。体温36.9℃。呼吸数20/分。脈拍104/分,整。血圧160/90mmHg。胸部の打聴診で異常所見を認めない。腹部は平坦で肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球416万,Hb 12.0g/dL,Ht 35%,白血球9,600,血小板21万。血清生化学所見:総タンパク7.4g/dL,アルブミン3.8g/dL,クレアチニン0.9mg/dL。CRP 2.9mg/dL。心電図で左室肥大の所見を認める。胸部造影CT(A,B)を示す。
この患者への対応で適切でないのはどれか。