問題番号 : 98A3

生後24日の新生児。在胎27週,968gで出生。Apgarスコア6点(1分),7点(5分)。出生後からチアノーゼとうめき声とがあり,陥没呼吸を認めた。呼吸数54回/分。ただちに気管内挿管し,人工換気を開始した。生後1日の血清IgM値は50mg/dL(基準0~20)。20日目で人工換気を中止し,酸素投与のみで経過をみた。抜管後,症状は4日間は落ちついていたが,次第に喘鳴が聴取されるようになった。生後24日の白血球12,000,CRP 0.1mg/dL。胸部エックス線写真を示す。
生後24日の状態で考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

選択肢考察
×a

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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