問題番号 : 97I48

11か月の乳児。けいれん重積状態のため母親に伴われて救急車で搬入された。周産期に特別な異常はなかった。定頸4か月,定坐7か月,つかまり立ち10か月。今まで発熱時に約5分間持続するけいれん発作を2回経験している。3日前から咳嗽があった。本日,39℃ の発熱とともに全身けいれん発作が出現し,発作と休止を繰り返している。口内分泌物が増加し,チアノーゼを認める。うっ血乳頭の所見はない。
直ちに行うべき処置はどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
けいれん重積状態では原因のいかんにかかわらず,
 ①輸液

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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