57歳の男性。発熱と意識障害とのため救急車で搬入された。家族の説明によると,患者は通常の生活を送っていたが,1週前から急に高熱が出現し自宅で臥床していた。この間,ときどき意味不明の言動があった。今朝になり頭痛を訴え,歯肉出血が出現した。呼名には応じるが見当識障害がある。体温38.7℃。呼吸数24/分。脈拍108/分,整。血圧120/60mmHg。眼瞼結膜は貧血様で,眼球結膜に黄染を認める。四肢と体幹とに点状出血を認める。リンパ節腫脹はない。胸部に特記すべきことはなく,腹部に肝・脾を触知しない。項部硬直はないが腱反射は亢進し,下肢に病的反射を認める。血液所見:赤血球190万,Hb 6.5g/dL,Ht 20%,網赤血球90‰,白血球12,600,血小板1.2万。血清生化学所見:総タンパク7.0g/dL,アルブミン3.7g/dL,尿素窒素56mg/dL,クレアチニン2.3mg/dL,総ビリルビン3.7mg/dL,直接ビリルビン0.9mg/dL,AST 140U/L,ALT 45U/L,LDH 2,670U/L(基準176~353)。CRP 1.5mg/dL。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊画像No. 81)を別に示す。
この患者に対する処置で最も適切なのはどれか。