問題番号 : 97I40

6歳の男児。尿量減少と顔面浮腫とを主訴に来院した。20日前に39℃ の発熱と咽頭痛とを訴え,化膿性の扁桃炎と診断された。抗菌薬を内服したところ3日目朝には解熱していたので勝手に中止した。一昨日から排尿回数が減少し,顔が腫れぼったくなった。昨日から食欲が低下している。血圧130/90mmHg。尿所見:タンパク1+,糖(-),沈渣に赤血球多数/1視野,白血球5~10/1視野,赤血球円柱を認める。血清生化学所見:尿素窒素24mg/dL,クレアチニン1.3mg/dL。血清補体価〈CH50〉8単位(基準25~35)。
この患児の治療方針として正しいのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
扁桃炎の3週後に高血圧,浮腫,タンパク尿,血尿を示してお

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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