問題番号 : 97I37

45歳の女性。強い空腹感と意識消失発作とを主訴に来院した。3年前から食事時間が遅れたり,家事で忙しく動き回ったときに強い空腹感を自覚していた。1か月前,市の健康診査で上部消化管造影のため1晩絶食したところ,冷汗,手指のふるえ及び集中力低下が認められた。昨日,朝食を抜いて外出した際,意識がもうろうとなったが,ジュースを飲んで回復した。身体所見:意識は清明。身長156cm,体重64kg。脈拍84/分,整。血圧132/80mmHg。尿所見:タンパク(-),糖(-)。血清生化学所見:空腹時血糖48mg/dL,HbA1c 4.6%(基準4.6~6.2),尿素窒素16.7mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL,AST 28U/L,ALT 27U/L。血清抗インスリン抗体陰性。血清コルチゾール,ACTHおよびグルカゴンは正常。
この患者の診断に有用なのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
・45歳の女性
・主訴:強い空腹感と意識消失発作
・3年

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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