問題番号 : 97I14

27歳の女性。定期健康診断で血液異常を指摘され,精査を勧められて来院した。母親が軽度の貧血を指摘されているが日常生活に支障はない。身長155cm,体重45kg。体温36.6℃。脈拍76/分,整。血圧106/64mmHg。皮膚,粘膜に貧血は明らかでなく,黄疸を認めない。リンパ節腫大はない。胸部に異常所見はなく,腹部も平坦,軟で肝・脾を触知しない。下腿に浮腫はなく,神経学的所見に異常を認めない。尿検査に異常はない。便潜血反応陰性。血液所見:Hb 12.3g/dL,MCV 78μm3,網赤血球16‰,白血球4,800(好中球65%,好酸球2%,好塩基球1%,単球6%,リンパ球26%),血小板28万。血清生化学所見:総タンパク7.2g/dL,アルブミン4.3g/dL,クレアチニン0.8mg/dL,AST 16U/L,ALT 12U/L,LDH 350U/L(基準176~353),Fe 153μg/dL(基準80~160),TIBC 303μg/dL(基準290~390),フェリチン98ng/mL(基準20~120)。CRP陰性。末梢血塗抹標本で標的赤血球を認める。
この患者で予想される検査所見はどれか。

正解
c
国試正答率
60%

Assessment
MCV 78 fLと小球性傾向だが,貧血を認めず,末梢血

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る