問題番号 : 97F28

45歳の男性。胸痛のため来院した。身長167 cm,体重83 kg。脈拍84/分,整。血圧164/104 mmHg。飲酒3合/日,喫煙40本/日。2か月前から階段を昇る時に前胸部痛が出現した。前医で行った24時間連続記録心電図で胸痛時にST低下が記録されている。呼吸機能検査で異常所見を認めない。
この患者に必要でないのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
①階段を昇るときなどに胸痛労作時の胸痛,つまり狭心痛が出

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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