問題番号 : 97F27

12歳の女児。発熱と頭痛とを主訴に来院した。昨夜から発熱があり頭痛が出現し,市販の感冒薬を服用したが改善しなかった。身長152 cm,体重44 kg。体温39.5℃。脈拍96/分,整。血圧134/70 mmHg。見当識障害と項部硬直とを認めるが,明らかな運動麻痺はない。白血球16,000。脳脊髄液所見:初圧250 mmH2O(基準70〜170),細胞数2,800/mm3(基準0〜2)(多核球80%),蛋白90 mg/dL(基準15〜45),糖25 mg/dL(基準50〜75)。
診断に最も有用なのはどれか。

正解
d
国試正答率
90%

Assessment
発熱,頭痛の鑑別診断として必ず髄膜炎は念頭に置くべきであ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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