問題番号 : 97D49

78歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。感冒罹患を契機に5日前から食欲が低下し,ほとんど食事が摂れなかった。昨夕近医でブドウ糖の大量輸液を受けたところ,明け方,意識低下に家族が気付いた。最近,視野が狭くなり,新聞が読みづらいと訴えていたという。脈拍64/分,整。血圧102/64mmHg。浮腫も脱水もない。血清生化学所見:空腹時血糖117mg/dL,総タンパク6.5g/dL,アルブミン4.1g/dL,尿素窒素6mg/dL,クレアチニン0.4mg/dL,尿酸2.2mg/dL,Na 105mEq/L,K 4.3mEq/L。血清浸透圧206mOsm/L(基準275~288),尿浸透圧366mOsm/L(基準50~1,300)。頭部CTで下垂体部に径25mmの腫瘤を認める。
最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

Assessment
・78歳の女性
・主訴:意識障害
・現病歴:感冒を契機に

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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