67歳の男性。1か月前から感冒様症状が続くために来院した。2年前に定年退職するまでの健康状態は良好であった。現在,発熱,咽頭痛,咳および痰はなく,体重減少もない。軽い倦怠感を自覚することがある。身長163cm,体重73kg。体温36.6℃。脈拍72/分,整。血圧140/84mmHg。眼瞼結膜に貧血なく,眼球結膜の黄染を認めない。胸部に異常所見はない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。血液所見:赤沈15mm/1時間,赤血球460万,Hb 13.5g/dL,Ht 42%,白血球27,800(好中球15%,好酸球1%,単球4%,リンパ球80%),血小板28万。血清生化学所見:総タンパク6.5g/dL,アルブミン4.5g/dL,AST 35U/L,ALT 30U/L,LDH 330U/L(基準176~353)。CRP 0.5mg/dL。リンパ球サブセット:B細胞85%(基準7~17),T細胞10%(基準55~75)。
この患者を無治療で観察したとき,1年までの経過で最も可能性が高いのはどれか。