問題番号 : 97D4
42歳の男性。競馬騎手。20年来の大酒家である。3日前,落馬による下腿骨骨折で緊急手術を受けた。術後,不眠を訴えていたが,本日になって深夜急に起き上がろうとして点滴を自己抜去しようとする。看護師が制止すると,「助けてくれ。」と叫び振り払おうとする。発汗著明であり,自分の状態がわかっていないようで,視線も定まっていない。適切な対応はどれか。
診断:振戦せん妄選択肢考察:断酒後の振戦せん妄
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。