本問は,97C25~27の連問の一部です。
70歳の女性。腰背部痛を主訴に来院した。
現 病 歴:これまで家事に追われてきたが,数年前から疲労感と背部から腰部にかけての重感と鈍痛とを感じるようになった。痛みは常時あるわけではない。最近,疼痛と脊柱の変形とが増強してきたことに気付いている。身長は20歳代に比べて8cm短縮した。
既往歴・家族歴:特記すべきことはない。閉経は52歳であった。
現 症:身長152cm,体重44kg。脈拍76/分,整。血圧120/72mmHg。胸腰椎移行部の後弯変形と叩打痛とを認める。心雑音はなく,呼吸音も正常である。腹部と四肢とに特記すべき所見はない。深部腱反射に異常を認めない。
検査所見:尿所見:タンパク(-),糖(-)。血液所見:赤血球423万,Hb 12.4g/dL,Ht 39%,白血球3,700,血小板13万。血清生化学所見:血糖80mg/dL,総タンパク6.5g/dL,アルブミン4.2g/dL,ALP 152U/L(基準260以下),Na 143mEq/L,K 3.7mEq/L,Cl 110mEq/L,Ca 8.7mg/dL,P 3.0mg/dL,free T4 1.2ng/dL(基準0.8~2.2),PTH 46pg/mL(基準10~60)。第2~4腰椎の骨密度は若年健常女性の平均骨密度の65%(基準80以上)。
この患者への対応として適切なのはどれか。