本問は,97C10~12の連問の一部です。
68歳の男性。嚥下障害を主訴に来院した。
現 病 歴:6か月前から胸骨後部の不快感を自覚していた。1か月前,食事中に肉片がつかえたがお茶を飲んで通過した。その後,固形物が頻回につかえるようになった。最近1か月で5kgの体重減少がみられた。
既 往 歴:特記すべきことはない。
生 活 歴:飲酒:日本酒2合/日,40年間。喫煙:30本/日,40年間。
現 症:身長162cm,体重47kg。左側の頸部と鎖骨上窩とにリンパ節を触知する。
検査所見:血液所見:赤血球280万,Hb 9.5g/dL,白血球7,900。血清生化学所見:総タンパク5.8g/dL,アルブミン3.2g/dL,AST 18U/L,ALT 16U/L。入院後の食道造影写真を示す。
最も考えられるのはどれか。