問題番号 : 97A56

34歳の女性。発熱,全身倦怠感および前頸部痛を主訴に来院した。3週前に発熱と咽頭痛とが出現し,1週間持続した。その後いったん軽快したかにみえたが,2週後に再び微熱が現れ,体重が3kg減少した。身長158cm,体重49kg。体温37.2℃。脈拍96/分,整。血圧138/66mmHg。甲状腺は左葉が硬く結節性に腫大し,自発痛と圧痛とを認める。眼球突出はないが,手指振戦を認める。血液所見:赤沈110mm/1時間,白血球4,100。血清TSH 0.01μU/mL未満(基準0.2~4.0),FT4 3.3ng/dL(基準0.8~2.2)。甲状腺123I摂取率(24時間値)3.4%(基準10~40)。
病因として考えられているのはどれか。

正解
d
国試正答率
90%

Assessment
34歳の女性。主訴は発熱,全身倦怠感,前頸部痛。3週前に

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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