問題番号 : 97A32

38歳の女性。3か月前から続く体動時の動悸と息切れとを訴えて来院した。ときどき腰痛があり,月経過多の傾向がある。眼瞼結膜は蒼白で眼球結膜に黄染を認めない。血液所見:赤血球380万,Hb 7.5g/dL,Ht 28%,網赤血球15%,白血球3,500,血小板31万。血清生化学所見:総タンパク7.5g/dL,アルブミン4.2g/dL,Fe 8μg/dL(基準80~160),総鉄結合能〈TIBC〉410μg/dL(基準290~390),フェリチン3ng/mL(基準20~120)。
適切な対応はどれか。3つ選べ

正解
a, c, e
国試正答率
90%

Assessment
中年女性で,過多月経があり,小球性貧血(MCV 74 f

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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