問題番号 : 97A22

25歳の女性。頭痛を訴えて来院した。身長151cm,体重48kg。脈拍80/分,整。血圧220/130mmHg,左右差はない。心雑音や肺のラ音は聴取しない。血管雑音を頸部には聴取しないが,心窩部に聴取する。下腿に浮腫はない。尿所見:タンパク1+,糖(-),潜血(-)。血清生化学所見:尿素窒素20mg/dL,クレアチニン1.2mg/dL,Na 145mEq/L,K 3.5mEq/L,Cl 102mEq/L,アルドステロン24ng/dL(基準5~10),血漿レニン活性6.0ng/mL/時間(基準1.2~2.5)。腹部大動脈造影写真(A)と選択的右腎動脈造影写真(B)とを示す。
正しい診断はどれか。

正解
c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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