72歳の男性。発熱,咳および呼吸困難を主訴に来院し,当日入院した。来院12日前に温泉に行き,来院3日前から38℃ 台の発熱があり,呼吸困難,咳,淡い血痰および全身倦怠感を認めた。生来健康で,喫煙歴は20歳から1日20本。意識は清明。脈拍104/分,整。血圧110/70mmHg。血液所見:赤血球410万,Hb 14.5g/dL,Ht 43%,白血球14,200。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.43,PaO2 56Torr,PaCO2 33Torr。入院後,セフェム系抗菌薬による治療を開始したが症状が改善せず,精神症状も認められるようになった。このため入院4日目に人工呼吸器を装着し,エリスロマイシンの投与を始めた。入院7日目には肺野陰影の著明な改善を認めた。入院時の胸部エックス線写真(A)と入院4日目のポータブル胸部エックス線写真(B)とを示す。
考えられる疾患はどれか。