65歳の男性。腹部外傷のため,全身麻酔下に開腹脾摘術を受け,気管内挿管のままICUに収容された。生来健康で,喫煙歴は30歳から1日20本程度であった。術前の胸部エックス線写真と心電図とに異常はなかった。ICU入室時,人工呼吸下の血行動態は安定し,呼吸音に異常はなく,動脈血ガス分析(調節呼吸,FIO2 0.4)はpH 7.41,PaO2 135Torr,PaCO2 35Torr,BE -1mEq/Lであった。入室の翌朝,左肺の呼吸音が消失し,動脈血ガス分析(間欠的強制換気〈IMV〉,FIO2 0.4)はpH 7.35,PaO2 68Torr,PaCO2 42Torr,BE -3mEq/Lであった。血行動態に変化はみられない。このときの胸部エックス線写真を示す。
適切な対応はどれか。3つ選べ。