問題番号 : 96I42

65歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。腹部超音波検査で肝に腫瘤を認めたので精査のため入院した。C型肝炎の既往がある。手掌紅斑と前胸部にくも状血管腫とを認める。黄疸は認めない。肝は触知しない。血液所見:赤血球410万,Hb 12.0g/dL,Ht 45%,白血球5,200,血小板9万。血清生化学所見:総タンパク6.5g/dL,アルブミン3.0g/dL,総ビリルビン1.2mg/dL,AST 72U/L,ALT 60U/L。AFP 115ng/mL(基準20以下)。ICG試験(15分値)35%(基準10以下)。総肝動脈造影(AB)と経動脈性門脈造影(C)とを示す。
最も適切な治療法はどれか。

正解
b
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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