問題番号 : 96I41

30歳の女性。1か月前に無痛性の右頸部腫瘤に気付き,次第に増大するため来院した。3か月前から全身倦怠感と寝汗とがあり,体重が2kg減少した。身長148cm,体重45kg。右側頸部に約3cm大の腫瘤を触知する。心肺に異常所見はなく,腹部で肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球354万,Hb 10.3g/dL,白血球4,200(好中球66%,好酸球8%,単球6%,リンパ球20%),血小板16万。血清生化学所見は正常。ガリウムシンチグラムで腹部と骨盤部とに異常集積を認めない。胸部エックス線写真(A),頸部と胸部との造影CT(B)及び頸部リンパ節生検組織H-E染色標本(C)を別に示す。
この患者の治療法で適切なのはどれか。2つ選べ

正解
d, e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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